震災によって共用部分が破損してしまった場合、どうすれば？
2011/03/24 むーさん

Question

都内にて賃貸マンション（11階建て・200戸・築30年）の一室をお借りして、法人事務所を開設しております。3月11日の震災により、①自室内の壁面にひび割れ、②共用部分の廊下・非常階段の壁面に無数の亀裂（幅1cm越え＆長さ2m超えといった、素人が見ても明らかに危険と思われるものが多数）が生じております。
①については部屋のオーナーと仲介不動産屋さんに電話連絡したところ、早急に修繕してもらえることになりました。しかしながら②については、建物のオーナーが複数（部屋毎の区分所有者が多数あり）であることから、自分たちではどうすることもできないと言われてしまいました。
　
このような場合、
1)借主は大きな被害が生じた共用部分の修繕を誰に履行させればよいのでしょうか？
2)今後の余震等により共用部分である廊下・階段の壁面の落下等により、怪我をはじめとする人的被害が生じた場合、誰に責任を取ってもらえばよいのでしょうか？、
3)このような危険な状況である建物に対し、行政は建物の「監査」やオーナーに対する「指導」などをしてはくれないのでしょうか？（管轄役所に問い合わせましたが、的を得た回答を得ることができませんでした。）
についてご指南いただけましたら幸いです。
また部屋をお借りし続けることを前提として、気をつけたほうが良いポイントやオーナー側に共用部分の修繕を早急に取りかからせる良策がありましたら、併せてご指南いただきたく存じます。
何卒宜しくお願い申し上げます。

室 拓也 · Accepted Answer

大きな被害があったようですが、お体はご無事でしょうか？まずは貸主さんが対応してくれているようで安心しました。①については早期に修繕したいところですが、職人の手配等でお時間がかかるかもしれません。②1）は管理組合の管轄と責任になります。オーナーさんも当然組合員ですので対策をとる立場にあります。しかし相談を拝読するかぎり組合の機能具合や（マンションによって差異があります）、提携管理会社との連携などやはり段取りのスピードについて不安がありますね。平時であれば200戸の大型物件ですので本来組合もしっかり機能していると思うのですが・・・。管理会社は組合の決定がないと動けないと回答するかもしれません。2）についてもやはり組合の責任になりますので、賃借人としてはオーナーさんに働きかけるのが現実的でしょう。3）についても賃借人としては主張力が弱く、もどかしい思いをされるかもしれません。行政は縦割りですが、国交省や自治体の建設課より、賃借人として消費者庁や国民生活センターに相談することが効果的かもしれません。

回答日：2011/03/25

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- · Answer

建物にそこまで大きなひびが入ったりしますと、色々ご不安かと思います。
共用部分に関しましては、管理組合・管理会社の管轄となりますので、ご心配の場合はオーナー様にどのような状況であるのかをお聞きするのが良いと思います。
他の居住者様も同様に不安に思われているはずですので、早急な修繕計画を立てているのではないでしょうか？
次に、共用部分の破損による人的被害が生じた場合です。
基本的には管理組合が共用部分に関して保険に入っておりますので、その保険会社に請求することができます。
ですが、場合によっては保険に入っていない可能性がありますのでオーナー様に取り急ぎご確認されることをオススメいたします。
また、行政の指導は難しいと思います。
マンションの構造自体に問題がない限りは区分所有者の所有物ですので、通常の一戸建てが地震でひびが入ったからといって行政が建て替えろとは言えないのと同様です。
ただ、意外にもマンションでは地震がなくとも自然にひび割れは起こるものなんです。
そういう場合に問題になるのはそこから鉄筋が錆びることです。
オーナー様にはそういったことが起きる危険性もご説明して急いで修繕するよう要求するのも良いかもしれません。
今後お部屋を借り続けるのでしたら、管理規約や管理組合の議事録を頂くのがよろしいかもしれませんね。